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CAD関係
・CADを使った靴型デザイン(その1)【従来の方法との違い】
・CADを使った靴型デザイン(その2)【振り角とヒールカーブ角度】
・CADを使った靴型デザイン(その3)【ヒールのパラメトリックデザイン】
・CADを使った靴型デザイン(その4)【再現性と可逆性】
・CADを使った靴型デザイン(その5)【ルール化とリバースエンジニアリング】
・CADを使った靴型デザイン(その6)【靴型CADの運用モデル】
・CADを使った靴型デザイン(その7)【靴型のパラメトリックデザイン】
・CADを使った靴型デザイン(その8)【3DCADと3Dプリンタの活用】
・CADを使った靴型デザイン(その9)【3Dデザインのその先】
・3DCADによる設計について過去展示物
・EIGHT QUEENとメビウスの輪
・3dCADとかがみ式(3D Modeling Last between Kagami Method)

靴作り
・靴作りの用語(その1)【革の種類】
・靴作りの用語(その2)【靴の部分の呼び方】
・靴作りの用語(その3)【見えない部品】
・靴作りの用語(その4)【甲部分の部品】
・JIS規格の足囲と靴型のボールガースの関係
・かがみ式とは?(What? Kagami Method)

専門向け
・ヒールとれ問題の対策について(その1)【問題の把握】
・ヒールとれ問題の対策について(その2)【故発生の要因の考察】
・ヒールとれ問題の対策について(その3)【対策】※専用センタービス、補助釘の御案内あり
・ヒール強度について

トピック、その他
・ブログはじめます。
・科学と経済
・確率とビジネス(その1)【モンティホール問題】
・確率とビジネス(その2)【確率の理解】
・確率とビジネス(その3)【開発における達成率(完成度)】

2018年03月19日

CADを使った靴型デザイン(その9)


3Dデザインのその先

●自社の手作業による靴型をCADデータ化してみた
CADの作り込みに長い期間が掛かってしまいました。実際の幾つか自社用の木型開発に使いながらバグを除いたり、応用範囲を広げるためロジックを直したり、モジュールを追加したりとぼちぼちと手を加えていてやっとコア部分の機能が揃ったところです。
靴型の分野で汎用性を意識して、組み立てたのでパラメータ数が膨大になり、スピードが遅くなってしまったのですが、整理していくに当たってはモジュール化し易く、組み直してもバグの発生が少なかったので、初期の難解さに比べると後が楽に編集できました。
したがってシステム構築の方針は正しかったと思っています。
新しい靴型モデルの制作の為、既存の靴型を3Dスキャンしたメッシュデータからパラメータと断面曲線を抽出し、サーフェスモデルを生成するモジュールを作成しました。

リバースエンジニアリングのツールとも言えますが、動画にアップしました。




今後の課題と所見

●今出来ること、分かった事。
予定のモジュールは一通り出来上がったが、今後も修正の必要性は生じるであろう。
当初、想定していた機能の範囲、操作性はどこまで実現できたかを振り返ってみた。
以前の記事に運用方法について書いていたがそれと対比した。
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posted by 株式会社 パイン at 21:30| Comment(0) | CAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月09日

科学と経済

物つくりを仕事にしていると、技術的な問題、経済的な問題、そして多くの人と接します。
そんな中で、特に感じていることを述べたいと思います。

正しい判断とは?
仕事をしていると、どの方法がより良い結果をもたらすか判断をしなければならない場面が数多くあります。
科学の世界では実験により証明できますが、経済や政治など社会現象は2つの事を同時に試す事は出来ません。
自分の人生であれば岐路に立った時、二通りの道を進むことはできないので自分の生き方と損得、周囲の人の事も考えて一つの道を選び、結果を甘んじて受けることになります。

商品開発ではA案とB案のどちらを採用するかといった時、意見が割れることがあります。
どちらを採用するかは結果を左右する重要な選択となる場合があります。
議論を重ねた結果、最終的には責任ある立場の者が決定します。
権限と責任のバランス上当然の手続きですが、商品の売れ行きなどの社会現象は他方を選択した場合と結果を比較検証できないため判断が正しかったかどうかを知ることが出来ません。
つまり、反対意見の者から見れば間違った判断であっても、責任を問われることもなく、感じることもないのです。

私のような理系の人間は物理現象を実験により考えが正しかったかどうかが試されるので理論を(計算式が合っているか、見落としがないか)見直す習慣があります。
一方、文系の人は一般に見直す習慣をあまり持っていないようです。つまり人それぞれの説として扱うだけで、正しいかどうかを検証するものではないと思われているようです。
文学や哲学の人間の生き方や心を扱う学問は結論を導き出す理論ではありません。


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posted by 株式会社 パイン at 16:53| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月07日

JIS規格の足囲と靴型のボールガースの関係


靴の表示

JIS規格には足囲(足の甲周り寸法)に関する表示規格が有ります。
甲周り寸法には一の甲(ボールガース)、二の甲(インステップガース)、三の甲(ロングヒールガース)の三か所の測定個所がありますが、JIS規格はボールガースを規定しています。
二の甲,三の甲は靴種によってはここを覆っていないものもあり、一の甲ほど重要でないケースがあります。

靴のEとかEEなどの表示は靴がどの足の太さに合うかを表すことになっています。
重要なことは、JIS規格は対象の足の太さを規定しているのであって、靴型の太さは何ら規定していないことです。
またもし規定した場合、同じ靴型を使用した靴であっても、靴の作り、デザイン、材質によって履き心地は変わるので意味がありません。
靴の幅(足囲)表示はあくまでも靴を供給する側の責任において行われるべきものなので、実際には会社毎に大きなばらつきがあります。
勿論、靴のサイズ表記が適正かどうかを検証する機関はありません。


<足と靴型の関係の基礎<靴は足よりも細い!>
ここで靴型の基礎知識について触れたいと思います。

靴に関する職業の人の中でも、靴は足よりも細いことを知らない人がいる事には驚いたことが有ります。
確かに一般通念では足を入れる靴の方が大きいことが当然に思えますが、実は靴に収まっている足は、裸足で測った足囲よりも幅は小さくなっています。
もしも同じ寸法の靴幅であれば緩すぎて歩きにくいものになります。


posted by 株式会社 パイン at 20:06| Comment(0) | 靴作り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする