「ルール化」と「リバースエンジニアリング」
靴型モデルの形状は、ルールに基づいて作られる部分と、製作者の想像力により作られる部分があります。
手作業の場合、ヒールの高さ、傾斜、底面の捻じれ、一部の断面など、条件に合わせている要素は少なく、他は感覚的に削られるようにようにみえますが、
この感覚のうちの多くは、作者の経験で積み上げられた形状の記憶を再現しているものであり、ルール(個性)とみなされます。
3dCADの場合、細部にわたって細かくルール化され、計算機が勝手に形状を作り上げてしまう方が、正確に短時間にモデルを制作できるので望ましいのですが、
製作者の持っているルールを数式やテンプレートの形でCADに組み入れる必要があります。
つまり、製作者がルールとして意識していなかったり、曖昧に感覚的に処理してきた部分もルール化する必要があります。